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栃木県栃木市。「記憶に残る風景」 #地元発見伝

「記憶に残る風景」 #地元発見伝
https://www.google.com/maps/preview?q=36.383022%2C139.708786
栃木市, 栃木県

「わぁ、桜のトンネルみたい」
と幼い時の私が言ったという。幼い時の私はものすごくかわいく夢見がちで、はさがけした稲をみて「ライオンがいる、怖い」って言って大泣きして逃げたり、父の仕事の関係で家にたくさん風船があったときは、その大量の風船のひもをつかんで押入れの上の段から飛び降りたり、と、今考えるとおいおい大丈夫か、というエピソードが多いのだが、父はそんな私をそのまま、かわいがって育てた。

住んでいたのが山の中であり、両親は共働きだったので、幼稚園小学校が終わった後は祖父母の家に預けられ、夜には母が運転する車で山の中に戻るという生活をしていた。その途中にあったのが冒頭に貼った、並木道。
かわいい私の言葉でわかると思うが、両側に植えられた桜が頭上で交差して、まるでトンネルのようだった。もちろん春になるとピンクのトンネルになって、とてもとても綺麗で、そんなかわいいことを言ったことはもちろん覚えてないのだが、大人になってから父が「あすながこんなかわいいことを言ったんだよ」と垂れた目をさらに垂らしていうのはなんだかくすぐったく、でも私はいまもそう思っているよ、と言うことをためらわせる。

残念ながら、中学校の途中で、市街地の祖父母の家を建て替えて、今はそっちが実家になってしまったのだが、まだその桜並木のところに家はある。いまは父の趣味の家になっているので、時々帰省した時にちょこっと行ってみる、くらいしかない。もちろん桜の季節になんてほとんど帰ってない。
私が次に桜のトンネルを通るのはいつなんだろう。


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地元を離れている今、なんらかの形で地元に貢献できたらいいなと思っています。

地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝
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